曲げ取りは、割った竹棒の曲り・ねじれなど、
一箇所一箇所に熱を入れ、
指先で力を加えたり、
バイス台・プライヤーなどをつかいながら
"真っ直ぐ"に修正していく一番重要な工程。
曲げ取り作業のひとコマ。
曲がった部分に少量の水をつけ、
ドライヤーの熱風を当てる。
竹の動き具合(竹がやわらかくなっているか?)を確認。
まだまだ。
再び、水をつけ加熱。今度は動く。
やわらかくなった竹の熱が逃げる(冷める)までの、
一瞬の間に親指で力を加え竹に真っすぐな癖をつける。
大変なのが節の部分の修正。
節の部分は、複雑かつ角度のきつい曲がり。
加えて硬い。(修正が難しい)
水をつけ、加熱すること、数度。
やっと、竹が動かせるやわらかさになる。
指先に神経を集中し修正をかける。
しかしまっすぐにならない。
" だいたいのまっすぐ"にはなるが"真のまっすぐ"にはならない。
十分に冷ましてから、再度チャレンジ。
今度は、多めに水をつけ加熱を4度繰り返す。
やっと竹が動くか!?
指先の力を強める。
指が熱い。
が踏ん張って・・・ やっとまっすぐに。
竹棒 全体を確認。ヨシ!!OK。
作業終了。
これまでかかった時間は、
12本の曲げとりでまるまる2日間。
満足に浸る瞬間である。
しかし、困ったことが一つ。
そのあと、友人から来た携帯メールに返信しようとしたら、
親指の感覚がなくなり、
キーが上手く押せなかった(笑)
まあ、いいか。