プレーニングフォームと鉋を使い、三角形に削る工程。

竹と言う植物が、

六角形の棒となり竿のパーツに変身する瞬間でもある。

削る前のフォームや鉋のセッテイング、

調整などが非常に重要である。

長さ60インチのフォームを、デイプスゲージを使いながら

0.01インチレベルで溝の深さの調整を行う。

鉋は、刃を磨ぎ、刃の出しろの調整し、

必要に応じ0.01~0.03インチ程度の厚みで

削れるように設定を行う。

ちなみにコピー用紙が0.1mm(約0.04インチ)程度。

この精度では、

鉋のネジの遊びや本体の加工のバラツキなども設定、

調整に影響を与えることとなる。

神業的微調整が必要となる。

刃のでしろの調整。

竹棒をフォームの溝にセット。

鉋の刃の平行とでしろを光にかざしながら、

目視でチェック。

仮削りを行う。

 

「ズズズズズ」あきらかに刃が出すぎている。

調整ネジを少し回し

刃のでしろを下げる。

 

再度削る。

鉋の流れる音にまだ濁りがある。

削りかすの厚みをノギスで図ると「0.025インチ」。

今日の設定は0.01インチである。

 

再度ネジを調整。

削る。

鉋の音が変わった。

厚みを図ると「0.014インチ」。もう少し。

慎重にネジを調整

(動いたか?動いていないかわからない程度)

 

削る。

削りかすがほとんどでない。

 

あれ?

厚みを図ると「0.003インチ」。行きすぎ。

おそらく調整ネジのねじ山の遊びの誤差??

 

もう一度最初からやり直し。

削りはアクションに直結する工程。誤差は許されない。

 

少し癖のある私の大切な道具達。

ちゃんと調整するからしっかり頼むぜ!!

 

 

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